鈴木 由歌利(すずき ゆかり)
授業内容
企業と生活者コミュニケーション
「売る理由ではなく、買う理由から、全体を見直してみる!」
現在は、第4次産業革命の真っ最中です。
ちなみに、第1次から第3次は以下の通りです。
第1次産業革命:商売の成立(雇用と被雇用の関係ができた)
第2次産業革命:機械化革命 生産力と輸送力が増強
第3次産業革命:マスコミュニケーション
上記3つの革命は、いずれもビジネスサイドの力を強めましたが、現在の第4次は生活者のパワーが強まり、これまでの3つの革命とは根本的に違います。2000年以降に始まったインターネット革命によって、ネットが生活インフラになり、スマホが生活者の指先を世界へのドアにし、生活者と企業の情報格差がなくなりました。これは、主導権が生活者に移った証拠です。
企業から自社に都合の良いメッセージを一方的に投げる大産業革命(大量生産・大量消費)の時代の終演です。現代の生活者は企業・販売者のウソを見抜き、ウソを許しません。そのために、企業はこれまでの生活者とのコミュニケーション方法を根本から見直し、姿勢を変えていかなければならなくなりました。ただ、これに正解はありません。
そこで、1つのアプローチとして、自社の現在の顧客とのタッチポイントを顧客目線で洗い直すということが手をつけやすく、かつ、具体的な行動なのです。でも、「顧客の目線」ってなんでしょうね?わかったようでわからない……。だからこそ、視点を変えてみる!「売る理由」ではなく「買う理由」から考えながら、タッチポイントを洗い直していくと、見えないものが見えてくるのです。
本授業では、第4次産業革命のケース、たとえば、
・繁盛しているカラオケ店はマイクに凝る
・10歳若く見える写真を取るカメラマンの信条とは
・絶叫マシーンもないのに客が絶叫する遊園地とは?
・雑貨で「タブー」とされたお弁当箱を売って年商1億のフランス人
などを例に、企業と生活者コミュニケーションを売る理由ではなく、買う理由から、全体を見直してみます。
プロフィール
1962年生。生まれ育ちはほぼ横浜。葉山在住。幼少期は長唄師範の伯母が営む料亭旅館で三味線の音を子守唄に育つ。森ビル開発株式会社(現、森トラスト株式会社)、(株)伊勢丹研究所を経て1993年渡米、商業インテリア・デザイン会社ディレクターとして勤務。帰国後、「世界にJOYとWOWを広げる」を理念とするコンサルティング・ファーム、(株)JOYWOWを阪本啓一とともに設立、代表取締役社長就任、現在に至る。ひとに焦点をあてる独自の組織再構築、女性活性化、人材育成、モチベーションアップを得意とする。著書「働く女が幸せになるための60の約束(日本能率協会マネジメントセンター)」、コラム寄稿「DiaLA」
Twitter:@yujoywow
ブログ:公式ブログ
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