先生紹介

WebSig1日学校2012のユニークな先生陣とアジェンダをご紹介致します。

共通授業

写真:佐々木 俊尚(ささき としなお)

佐々木 俊尚(ささき としなお)

授業内容

帝国とノマド

グローバリゼーションが新たな中世を作り、かつての<帝国>を生み出す。その中で個人はどのようにして生き延びていくことができるのかということについて語ります。

プロフィール

作家・ジャーナリスト。
1961年兵庫県生まれ。愛知県立岡崎高校卒、早稲田大政経学部政治学科中退。毎日新聞社、月刊アスキー編集部を経て2003年に独立し、IT・メディア分野を中心に取材・執筆している。「『当事者』の時代」(光文社新書)「キュレーションの時代」(ちくま新書)「電子書籍の衝撃」(ディスカヴァー21)など著書多数。総務省情報通信審議会新事業創出戦略委員会委員、情報通信白書編集委員。

生活・社会クラス

「社会・価値観の変化」の変化にフォーカスを当てたクラスです。
過去2回のWebSig1日学校にご参加頂いた方は共通授業、社会の授業が1クラスとして特設されたと思っていただくのがわかりやすいかもしれません。

Webを利用しているのは人です。もう少し言うと、きっとこの文章を見ていただいている方はほぼ日本の方だと思います。生活・社会のクラスは、インターネット/Webを利用する私たちのことをもっと知ろう、というクラスです。

このクラスでは、インターネット/Webのことを「直接」は扱いません。私たちにどのような社会・価値観変化があるのか、日本、日本人ならではの感覚やポジションなどを知り、これから私たちの仕事や生活にどう活かせるかということを扱う、本質論に特化した授業です。
直接はインターネット/Webのことを扱いませんが、時代の変わり目でインターネット/Webが果たしている役割が大きいと感じられる方は多いと思います。
卵と鶏と一緒で、インターネットが時代を変えたのか、時代が変わったからインターネットが重要なのか。
いま、まさに時代の変わり目で次の未来を考えるうえで、大切なことや本質が学べると思います。そして少しの視点の転換で私たちの毎日や仕事にも使える授業です。

授業のテーマは、「個」「日本と世界」「空気」というキーワードを扱う予定です(詳細は時間割でアップデートします)。
「個」は過去2回の開催で多くの先生方が個人として組織、社会、ネット上、ひいては世界ということで話されていたキーワードです。今回は「個」だけを抜き出し考えます。
「日本と世界」では、数値も交えて、客観的に私たち日本がおかれている状況を把握し、次の一手を考えます。
「空気」はちょっと突飛ですが、「空気を読む」の空気です。日本独特のこの空気というものとインターネットについて考えます。

 


写真:東 浩紀(あずま ひろき)
※撮影:新津保建秀

東 浩紀(あずま ひろき)

授業内容

インターネット時代の空気について

かつては、インターネットの出現は民主主義を加速すると考えられていました。誰もが世界中に意見を発表し、誰もが世界中から情報を取れる時代の出現は、成熟した市民社会をもたらすと考えられました。しかし現実には、事態は逆の方向に向かっているようにも見えます。

インターネットの登場によって、人々はますます隣人の意見や視線ばかりを気にするようになり、大局的な視野を失いつつあるように思われます。言い方を変えれば、インターネットの普及により、人々は、成熟した市民になるどころか、ますます「空気」ばかり気にする子どもになってしまったように見えるのです。

それでは、なぜこんなことになってしまったのでしょうか? そして、その事態を打開するためにはどのようなことを考えればよいのでしょうか?

哲学や政治思想の古典をひもとき、わかりやすく考えます。

プロフィール

1971年生。作家・批評家。ゲンロン代表取締役。
早稲田大学教授。東京工業大学特任教授。東京大学大学院博士課程修了。専門は現代思想、情報社会論、メディア文化。メディア出演多数。主著に『存在論的、郵便的』(1998、サントリー学芸賞受賞)『動物化するポストモダン』(2001)『クォンタム・ファミリーズ』(2009、三島由紀夫賞受賞)『一般意志2.0』(2011)。編著に『日本2.0』(2012)など。

写真:株式会社ロフトワーク 代表取締役 林 千晶(はやし ちあき)

株式会社ロフトワーク 代表取締役
林 千晶(はやし ちあき)

授業内容

"個"と"Co"を考えるワークショップ

コラボレーション、コ・ワーキング…そして「コ・クリエーション」。

インターネットが生み出したのは「垣根の消滅」です。作り手と使い手、プロとアマ、企業と企業…あらゆる境界が曖昧になり、ともに創る「Co-Creation」の時代を迎えつつあります。同時に「個人」の力にも注目が集まっています。


しかし今、本当に必要なのは、「強みは何?」と自分自身に問いつづけることではなく、自分と他者の境界を忘れてしまうぐらいチームと一体になるスキルではないでしょうか。


ロフトワークではCo-Creation型の体制で年間500をこえるプロジェクトを手がけています。本授業では、その体験をもとに、参加者間の即興のチームビルディングに挑戦し、コラボレーション時代の個のあり方を一緒に考えます。

プロフィール

1971年生、アラブ首長国育ち。2000年にロフトワークを創業し、16,000人が登録するクリエイターネットワークを核に、Webサービス開発、コンテンツ企画、映像、広告プロモーションなど幅広いクリエイティブサービスを提供している。また、マスコラボレーションの基盤として、いち早くプロジェクトマネジメント(PMBOK)の知識体系を日本のクリエイティブ業界に導入。米国PMI認定PMP取得。著書に「Webプロジェクトマネジメント標準」(http://www.loftwork.jp/pmbok/index.html)(2008年、技術評論社)。
近年では、学びのコミュニティ「OpenCU」、デジタルものづくりカフェ「FabCafe」などの事業も展開し、米国NPOクリエイティブ・コモンズ
文化担当、MITメディアラボ 所長補佐も務める。

写真:荒井 尚英

荒井 尚英(Naohide Ray. Arai)

授業内容

アジア出稼ぎ生活者から見た日本と世界(仮題)

月の半分はシンガポールオフィスにいることにした『50歳目前にしてアジアに出稼ぎしているオレ』の仕事・生活感をリアルケースとしてご紹介し、「これから日本人として働くということ、生活していくということ」を皆さんと考えてみます。

授業のポイントは下記の2つです。

1)歴史・時間軸で見る日本と世界(主に新興国)の変遷
世界各地の町の風景写真を昔と今で見比べてみると、世の中が変わるスピードを体感できます。インドやベトナムの民家は、電気は来てなくてもみんなケータイ持っているなど、過去と未来がごちゃまぜです。グローバルな変化の中で、今の日本が置かれた状況を確認してみましょう。

2)アジアへ出稼ぎ、超リアル実践編
自ら仕事をアジアに作り、仕事ある所ならばどこへでも出動する生活をしていると、色々な気付きや発見、身も蓋もない話(お金、家族、経歴、英語、etc)が満載なので、それをケースとして紹介します。そこから皆さんが1つでも自分の働き方、生き方を考えるヒントを得てもらえればと思います。

授業の予習として、昨年私が行った「社会の授業」のスライドを見ておくと良いでしょう。当日も少ししゃべりますが、マクロ環境の概観について触れています。

プロフィール

1963年、新潟県生まれ。
1986年、株式会社リクルート入社。
1992年からインターネット&情報設計の研究機関にてネット事業の立案・立ち上げ・事業運営を行う傍ら、JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)の一員としてUI・IAの普及活動も行う。
Arthur Andersen L.L.P.(Los Angeles)のビジネスコンサルティング部門勤務を経て、株式会社アイ・エム・ジェイの取締役に就任。WEB構築事業担当で発注側と受託側双方を経験する。
アックゼロヨン・アワード審査委員長等も歴任。
2008年、株式会社パンアジアパートナーズをシンガポール・上海・東京で創業。
アジア進出コンサルティング&ファンド事業を展開。
横浜とシンガポールに在住、月の半分以上をアジア各国で仕事をする生活に突入済み。

ものづくりクラス

最終的にWebのものづくりに、今までのものづくりの考え方や技術をどう活かせるかにフォーカスを当てたクラスです。

Webに関わる人たちの中には、クリエイター、いわゆるエンジニアやデザイナーと呼ばれる方たちが多くいらっしゃいます。ここ数年、特にソーシャルメディアの台頭やスマートフォンの普及により専門性が高まり、専門領域として確固たる地位を築いているのは事実です。しかし、それらの根底にある「ものづくり」の考え方や技術は、Web以外の分野から活かせる部分も多分にあり、インターネット/Webの登場により、洗練された面も多々あるでしょう。

授業のテーマは、「エンジニアリング」「スキル・マインド」「有形・無形」「デザイン」などの視点において、ものづくりの本質、これまでと変わったこと・変わらないこと、これからに活かせることについて考えます。

 

写真:株式会社アンティー・ファクトリー 代表取締役/アートディレクター 一般社団法人日本Webソリューションデザイン協会(JWSDA) 会長 中川 直樹(なかがわ なおき)

株式会社アンティー・ファクトリー 代表取締役/アートディレクター
一般社団法人日本Webソリューションデザイン協会(JWSDA) 会長
中川 直樹(なかがわ なおき)

授業内容

デザイン思考のアウトプット

技術の進化に伴い、アウトプットの形が多種多様な時代になってきました。たとえば、デジタルに最適化されたもの、インターネットならではのもの、従来のアナログツールを活用したものなどなど。その結果、ユーザの体験値もさまざまなものになってきており、アナログ/デジタルのハイブリッド、アナログ一辺倒、デジタル一辺倒なユーザが、1つの環境にいる時代でもあります。

本授業では、デザインとはどうあるべきか?——広義のデザインの本質について見なおしてみます。時代の変化とともに変わってきた「ユーザ体験」をふまえながら、過去のデザイン、現在のデザインという視点とともに、これから私たちWebに関わる人たちがどのようにデザインを行い、アウトプットを出していくべきかについてお話します。

プロフィール

1969年生 浜松市出身。ニューヨーク州立大学 Fashion Institute of Technology(F.I.T)広告デザイン学科卒業。NYにてWebデザイン、グラフィックデザインに従事。帰国後1997年アンティー・デザインを設立。実績は、三菱電機、資生堂、カネボウ、S&B食品、日産自 動車、バドワイザー、Sony Ericsson、コカ・コーラ、フジテレビ、アルファロメオ、ALL ABOUT、VOGUE他多数。「中川流Web道」(『Web Designing』)執筆、デジタルハリウッド、リクルート、ベネッセコーポレーション他、講師、 講演活動多数。2009年度より社団法人JWDA会長。2012年度より社団法人JWSDA会長。

写真:777interactive福田敏也(ふくだ としや)

777interactive
福田敏也(ふくだ としや)

授業内容

テクノロジーとドラえもんの間

どんなに時代が進化し変化しても、何かを面白いと思う気持ちやワクワクを感じる気持ちは変わりません。ドラえもんが世代を超えて愛されてきたこと、国境を越えて愛されてきたことのポイントはそこにあります。

「そんなこといいな。できたらいいな」。

私たちの会社が目指してきた基本もそこにあります。ネットテクノロジーを効果的に活用した新しいコミュニケーションのあり方を考えてきた私たちですが、大切なのは「そんなこといいな。できたらいいな」という変わることなき人間の感覚軸、欲望軸との向き合いを考えること。どんどん変化する時代の「リアリティ」を考えること。変わることなきテーマをすごい速度で変化する時代技術ととともに考えることなのです。

私たちのこの10年の仕事を通して、時代の「リアル」との向き合いについて皆さんと考えたいと思います。

プロフィール

博報堂から2003年に独立、777interactiveを設立。広告キャンペーンやネット広告企画だけでなく、ネット新規ビジネスコンサルティングや携帯ポータルインターフェース開発、リアル店舗での映像装置開発など、さまざまな形態の「インタラクティブ」を企画・制作してきた。カンヌ、NY One Show、NY ADC、NY Festival、CLIO、London International、グッドデザイン賞、東京インタラクティブ・アド・アワードなど国内外の受賞多数。2004年より多摩美術大学、武蔵野美術大学非常勤講師。

写真:株式会社アンティー・ファクトリー 代表取締役/アートディレクター 一般社団法人日本Webソリューションデザイン協会(JWSDA) 会長 中川 直樹(なかがわ なおき)

株式会社バスキュール
朴 正義(ぼく まさよし)

授業内容

誰のためにつくるのか? ―ものづくりの原動力

ものづくりってとても刺激的で面白いのだけれど、同時にとてもストレスフルですよね。
どれだけ頑張っても、目指していたものにたどり着くとは限らず、でも、時間とお金は確実にかかってしまうという中で、どこまでやるかのジャッジの大半は自分に委ねられているという、なかなかストイックな仕事だよなぁと感じています。
何のためにつくるのか、誰のためにつくるのか、というモチベーション次第で、そのアウトプットのクオリティが左右されてしまう仕事なのです。

今回の授業では、環境の変化が猛スピードで進行する中で、どこにモチベーションをおきながら、12年にわたる制作活動を続けてきたのか、そして今、どこに向かおうとしているのかについて、お話ししたいと考えています。

プロフィール

1967年東京都出身。いつか世の中にインパクトを与えるものをつくりたいという妄想をふくらませ、2000年にバスキュールを設立。すでに40代半ばを迎えている現実にも日和ることなく、Webクリエイティブの現状をディスりながら、新しい何かを生み出すことにチャレンジしているつもり。ユニリーバ、ナイキ、マイクロソフト、トヨタなど、多くのブランドのデジタルプロモーションを担当。Cannes、Clio、D&AD、Webby、文化庁メディア芸術祭など、300を超えるアワード受賞歴あり。

ビジネスクラス

最終的にWebにまつわるビジネスに、今までのビジネスの考え方や技術を活かせるかにフォーカスを当てたクラスです。

インターネット/Web黎明期にはe-ビジネスという言葉がはやった時期がありました。本来の意味では今でも意味があるワードなのですが、当時のバズワード的な利用のされ方は、インターネットの既存のビジネスを持ってきただけでいままでのビジネスと異なり全く新しいビジネスだ、というような論調だったと思います。
一部はその特殊性を認める部分があるのですが、私は基本的に「Webはツール」であると思っており、そこから考えると、インターネットビジネス、Webビジネスも普通のビジネスだと考えています。ビジネスクラスでは、インターネット/Webビジネスという捉え方ではなく、普通のビジネスの中でのインターネット/Webの活用という視点で考えます。

授業のテーマは、ビジネスの根幹となる「人」にフォーカスをあてた授業から、「マーケティング」「広告」「ブランド」などの視点において、これまでと変わったこと・変わらないこと、これからに活かせることについて考えます。

 

写真:鈴木 由歌利(すずき ゆかり)

鈴木 由歌利(すずき ゆかり)

授業内容

企業と生活者コミュニケーション
「売る理由ではなく、買う理由から、全体を見直してみる!」

現在は、第4次産業革命の真っ最中です。
ちなみに、第1次から第3次は以下の通りです。

第1次産業革命:商売の成立(雇用と被雇用の関係ができた)
第2次産業革命:機械化革命 生産力と輸送力が増強
第3次産業革命:マスコミュニケーション

上記3つの革命は、いずれもビジネスサイドの力を強めましたが、現在の第4次は生活者のパワーが強まり、これまでの3つの革命とは根本的に違います。2000年以降に始まったインターネット革命によって、ネットが生活インフラになり、スマホが生活者の指先を世界へのドアにし、生活者と企業の情報格差がなくなりました。これは、主導権が生活者に移った証拠です。

企業から自社に都合の良いメッセージを一方的に投げる大産業革命(大量生産・大量消費)の時代の終演です。現代の生活者は企業・販売者のウソを見抜き、ウソを許しません。そのために、企業はこれまでの生活者とのコミュニケーション方法を根本から見直し、姿勢を変えていかなければならなくなりました。ただ、これに正解はありません。

そこで、1つのアプローチとして、自社の現在の顧客とのタッチポイントを顧客目線で洗い直すということが手をつけやすく、かつ、具体的な行動なのです。でも、「顧客の目線」ってなんでしょうね?わかったようでわからない……。だからこそ、視点を変えてみる!「売る理由」ではなく「買う理由」から考えながら、タッチポイントを洗い直していくと、見えないものが見えてくるのです。

本授業では、第4次産業革命のケース、たとえば、

・繁盛しているカラオケ店はマイクに凝る
・10歳若く見える写真を取るカメラマンの信条とは
・絶叫マシーンもないのに客が絶叫する遊園地とは?
・雑貨で「タブー」とされたお弁当箱を売って年商1億のフランス人

などを例に、企業と生活者コミュニケーションを売る理由ではなく、買う理由から、全体を見直してみます。

プロフィール

1962年生。生まれ育ちはほぼ横浜。葉山在住。幼少期は長唄師範の伯母が営む料亭旅館で三味線の音を子守唄に育つ。森ビル開発株式会社(現、森トラスト株式会社)、(株)伊勢丹研究所を経て1993年渡米、商業インテリア・デザイン会社ディレクターとして勤務。帰国後、「世界にJOYとWOWを広げる」を理念とするコンサルティング・ファーム、(株)JOYWOWを阪本啓一とともに設立、代表取締役社長就任、現在に至る。ひとに焦点をあてる独自の組織再構築、女性活性化、人材育成、モチベーションアップを得意とする。著書「働く女が幸せになるための60の約束(日本能率協会マネジメントセンター)」、コラム寄稿「DiaLA」

写真:藤川 真一(ふじかわ しんいち)

藤川 真一(ふじかわ しんいち)

授業内容

クラウド、プラットフォーム、ITで生きる。えふしん流サバイブ術

ブロードバンドとスマートフォン、オープンソースの普及で、ネットは新しい産業を生み出しただけでなく、「新しい生き方」すらも生み出しています。一方、保守的に生きたいと思う人にとっては、スマートフォンで地位を上げた台湾のメーカーが、日本の一流企業を買収するかもしれない状況や、気がついたら、AmazonやAppleという海外の会社からしかモノを買ってない人も増えている時代に入り、21世紀は想像もできなかった方向に絶賛変化中です。


しかし、変化を求められたとしても、誰しもが自分でできることには限界というものがあります。まずはITやネットの進化がもたらせた社会構造の変化を振り返りながら、今まで受講者自身がやってきたことを整理するきっかけを作りたいと思っています。


この授業では、IT産業を取り巻く変化を整理しながら、自分の強みを活かして、今後、会社として、人として生き残るにはどうしたらよいか?について考えてみます。

プロフィール

大学卒業後、半導体生産設備メーカーにて、制御担当として新製品開発に従事。2000年にWeb業界に転職し、受託及びリッチコンテンツCMSの製品開発マネージャー。2006年からペパボ(株式会社paperboy&co.)にてECショッピングモール「カラメル」の開発、プロデューサー。2010年に想創社設立、同年9月にマインドスコープに社名変更。同社では2007年から続けていたツイッタークライアント「モバツイ」に専念し、2012年5月にjig.jpに同社を売却。2010年Web人賞受賞。利用規約ナイト主催。現在、blogと同じ名前のユニット名F’s Garageで、次の活動へ模索中。

写真:中川 淳一郎(なかがわ じゅんいちろう)

中川 淳一郎(なかがわ じゅんいちろう)

授業内容

江戸、昭和、最近 買ってもらうための情報伝達法の変遷

あたりまえのことですが、時代の変遷や技術の進歩とともにモノ(商品)はますます豊富になり、それらを買い手に届けんとする情報も伝達手段も多様化しています。

たとえば「マスメディアがなかった時代(江戸や明治頃)」「マスメディア全盛の時代(昭和)」「マス+ネットの時代(現在)」では世の中に存在するモノと情報の量も、伝わり方も大きく違っていると考えます。

この授業では、上記の3つの時代で、商品をPRし選んでもらう段階での「モノの売り方とメディアの使い方」や「お客さまにモノを買ってもらう(という行動を引き出す)インセンティブ」がどう変わってきたか?について考えてみます。

そして、今、ネットを通じ、誰もが情報発信者になれ、より多様な受信ができる中、どんな情報が人々の心を捉え、拡散するのかを考えていきます。

プロフィール

1973年生まれ。東京都立川市出身。1997年一橋大学商学部卒業後、博報堂入社、CC局に配属し、クライアント企業の広報活動を手伝う。2001年退社、無職になる。基本的に子分体質で、先輩の言うことはほとんど服従。常に成り行きで仕事をしていたら、気づいたらネットニュースの編集者になっていた。そんなわけで、現在はネット漬け生活をしており、多数のニュースサイトの運営にかかわっている。

合同授業

写真:和田 嘉弘(わだ よしひろ)

インテリジェントネット株式会社 COO
WebSig24/7 代表
和田 嘉弘(わだ よしひろ)
ファシリテーター/カフェホスト

プロフィール

1998年筑波大学日本語・日本文化学類修了。2000年インテリジェントネット(株)にボードメンバーとして参画。
以来,大手企業を初めとする,コミュニケーションデザイン,コンサルティングから制作まで多数携わる。
2004年に業界団体WebSig24/7を立ち上げ,隔月で参加型の勉強会を主催。積極的にWebに関連するマーケットの発展寄与する活動を行っている。

写真:馮 富久(ふぉん とみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業部部長代理兼Web Site Expert編集長
WebSig24/7 モデレーター
馮 富久(ふぉん とみひさ)
ファシリテーター/司会

プロフィール

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部に配属。現在,同セクションの責任者としてサイトのプロデュースに奔走中。また,IPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード2008他各賞審査員などを務める経験を持つ。

2012年10月6日(土)
デジタルハリウッド大学八王子制作スタジオ
(旧三本松小学校)

協力

リンクキット

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