【WebSig1日博】「放射能に負けない仕事をつくる」南相馬ITコンソーシアムの取り組みをご紹介!


こんにちは。
WebSigモデレーターの家入明子です。

今日はWebSig1日博に、なんとはるばる福島県より参加していただく南相馬ITコンソーシアムさんをご紹介します。
福島県南相馬市。ご存知のとおり東日本大震災で、地震と、津波と、そして原発事後による大きな被害を受けた街です。
南相馬ITコンソーシアムはこの街で、震災後の2012年10月に誕生しました。

「市民が9割避難した街に残って物資を運んでいたときに、代表の田中と、放射能に負けない仕事を生み出さないとみんなここに戻ってこれないよな、と話したのがきっかけです」
そう語るのは南相馬市議で、南相馬ITコンソーシアム監事の但野謙介さん。

南相馬ITコンソーシアムのメンバーは、福島第一原発から20キロ圏内に勤務先の工場があって震災後やむを得ず解雇された人や、准看護師になるために双葉厚生病院(原発から約5キロに位置し、現在は閉鎖されている)に入学予定だった人、また、原発から20キロ圏内の高校に通っていて、避難先のサテライトで卒業した当時19歳など。

但野さんいわく、「自分を含めたメンバー全員、もともと誰もITに精通していません(笑)」。
お金も、予備知識もない中、なんとか震災後の南相馬に新しい産業、新しい仕事を生み出だそうと、地元の人たちがゼロから作り上げたITベンチャーなんです。みなさん地道に技術を学び、今年の7月にはついに地元南相馬の伝統行事「馬追」の情報が一覧できるiPhone向けアプリを発表しました。

南相馬ITコンソーシアム

また、子供を対象としたゲーム開発イベントを開催するなど、将来を担う若手の育成にも力を入れています。

今年のWebSIg1日学校のテーマは「Re-design」。
WebSig1日博、南相馬ITコンソーシアムブースでは、ITの力によって生活の基盤を“Re-design”しようと奮闘している人たちの活動の模様をご紹介します。